サイボーグ009 Wiki
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アルベルト・ハインリヒは、00ナンバーサイボーグ004

概要[]

30歳(旧設定28歳)。9月19日生まれ。ドイツ人。あだ名は「死神」。全身武器の戦闘用サイボーグで、チームの「主砲」とも呼べる存在。原作では何故か彼のみ「ハインリヒ」と姓で呼ばれる。一人称は原作最初期は「僕」、原作途中から及びアニメ版は「俺」。

そのキャラクター性から9人の中でも特にピックアップされて扱われることが多く、『超銀河伝説』では009=ジョーに次いで物語の大きなウエイトを占める。

容姿[]

髪の毛の色がいわゆる銀色で、初期でショートカット・坊ちゃん刈り、後期ではボブ・カラマツと頻繁に髪型が変わっている。瞳は描かれず、目の色はごく薄い水色。

石ノ森の全く別の作品にも、戦闘の名手・皮肉屋・瞳の無い眼といった同様の造形のキャラが、『佐武と市捕物控』『マンガ日本の歴史』など度々登場している。

改造までの経緯[]

冷戦時代に旧東ドイツから恋人ヒルダを連れ出すためにベルリンの壁を越えようとするが失敗。銃撃によりヒルダを失い、自らも重傷を負って昏倒したところをブラックゴーストに連れ去られて改造された。重傷で生身の体のほとんどが使い物にならなくなっていたと言う理由で、身体機能の大部分が機械化。生身の部分は生命維持のための最低限度のものしか残っていない。この時サイボーグ製造チームは、人体のどこまでを機械化することが可能なのかという、改造技術の限界に挑んだとされる。さらに、設計コンセプト上、単体で一個中隊に匹敵しうるだけの戦力として位置づけられていた。

能力[]

右手(劇場版第1作では両手)の指はマシンガン(6ミリ=.24口径)、左手は指がダーツ型手裏剣、手の甲の側面はレーザーナイフ、眼球は狙撃能力を強化した照準眼、大腿部にマイクロミサイルを装備(アニメ第1作では両の二の腕にも)、果ては体内にヒロシマ型原爆まで組み込まれている。戦闘時は最前線で戦うことを主とするが、001=イワンの睡眠時には彼に代わりチームの参謀役としても活躍する。

『GOD'S WAR編』では、右手のマシンガンの弾丸が光線状の誘導弾に変化しており、5本の指から放たれる砲火を自在に操り、確実に標的を破壊できるようになった。

非戦闘時[]

普段はドイツで長距離トラックの運転手をしている(『超銀河伝説』ではスキーヤー)。金属部が剥き出しのマシンガンアームを人目から隠すため、服装は基本的に長袖で、常に手袋を着用(後にカモフラージュ用の人工皮膚を付与され、半袖のシャツ姿で旅行をするシーンも見られる)。

性格[]

虚無的でニヒルで皮肉屋、時にタカ派的な言動をとりがちだが、本質的には非常に優しい性格で、一度信頼した相手には助力を惜しまない部分もある。メンバーの中で最も改造箇所が多いため、肉体に対する思いも殊の外深く、己の体を含めコンピュータ制御など機械仕掛けのものを忌み嫌う傾向がある。

その一方で、自身の機械の体に対し愛着があるとも告白、「肉体は精神の入れ物に過ぎない」との発言もあり、自分がサイボーグであることに関しアンビバレンスな感情を抱いていることも自覚している。リーダーである009=ジョーの精神面の甘さを危惧しての助言や進言をする場面も多く、それゆえの憎まれ役を買って出ることもしばしばである。

しかし、同じくペシミストの007=グレートとは馬が合うのか、皮肉な言葉のやり取りをしシニカルな談笑をすることも。インテリであるという性格付けをされており、美術評論家と付き合いがある(『アフロディーテ編』)ことや、かつて高名な作曲家からピアノの指導を受けていた過去(『雪割草交響曲』)もある。

原作・平成版アニメの短編『機々械々』では、自分の能力を完全にコピーし、動きを予測しかつ疲労を感じないロボットと戦うが、相手が人間性を持たないがため、動きを予測できずにギリギリで勝利している。第2期『地下帝国ヨミ編』、第8期『時空間漂流民編』で女性ゲストと心通わせるエピソードも見られるが、いずれも悲劇に終わっている。平成版アニメでは002=ジェットが好戦的な性格を強調されていた分、004=ハインリヒは逆に原作より温厚で分別ある性格に修正されている。

出典・脚注[]

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