グレート・ブリテンは、00ナンバーサイボーグの007。
概要[]
45歳(旧設定40代後半 初期9歳)。4月1日生まれ。その名のとおりイギリス人(リバプール出身)。あだ名は「カメレオン」。新昭和版アニメでは「ブリテン」と姓で呼ばれる。海外で放映された平成版アニメの英語吹き替え版では、“G.B.”(ジービー)と変更されている。一人称は基本的に「俺」だが、芝居がかった口調の時は「我輩」になることも。
007が「諜報活動」に優れた「イギリス人」と言う設定は007シリーズのジェームズ・ボンドのオマージュ。
容姿[]
禿げ頭で矢印鼻のひょうきんな男。
改造までの経緯[]
元は超一流の舞台俳優だったが、酒で身を持ち崩して役者としても駄目になり、浮浪者同然になっていたところをブラックゴーストに目をつけられて拉致され、改造された。
新昭和版アニメでは、舞台のオーディションに落選して自信を喪失した際、役者のライバルでもある親友・ブラウンと山登りに行った時にブラウンが事故で転落、グレートが故意に落としたと誤解され周囲から白い目で見られるようになり、酒浸りになった。同じく役者仲間のランドルフの出演する舞台で、彼の代役をこなしたこともある。平成版アニメでは、役者としての栄達と引き換えに、最大の理解者でもあった恋人のソフィーを捨てた過去があり、その負い目から酒に逃げるようになった。
旧昭和版アニメでは9歳のロンドン出身のわんぱく孤児で、ギルモア博士に拾われた後、改造手術を受ける。設定のギャップが一番激しい。
能力[]
でべそに仕込まれたスイッチを押すことで、自身の細胞の分子配列を変化させることができる。この機能により、他人はもちろん、消費財以外のあらゆるものに変身可能。部分的な変身もでき、変身したモノの能力も再現できる。特に、鳥に変身して空から偵察・尾行する場面が多い。
家より巨大な巨人や小石などにも変身できるが、質量の変化については不明。細胞の分子配列変化を応用し透明人間の如く周囲の景色に完全に溶け込むこともできる。当初は戦闘服が能力に対応していなかったため、変身時には戦闘服を脱ぐ必要があった。後に戦闘服が能力に対応し、ベルトのバックル部を押すことで戦闘服を着たまま変身できるようになる。
作戦行動時には、これらの変身能力と演技力で相手を翻弄する。特に諜報活動を得意とし、潜入調査から調略まで自在にこなす。原作でのネオ・ブラックゴースト総統との戦いでは、変身能力に加えて鏡を利用したトリックで総統を葬り去るという大殊勲を打ち立てた。汎用性に優れ、あらゆる状況下において万能な活躍を見せるが、両手の自由を奪われるなど、でべそのスイッチを押せない状況に追いやられると、苦戦を強いられることになる。
年寄り扱いされるのを嫌い、子供に改造してもらったこともある。旧昭和版アニメでは子供として登場、心に念じるだけで変身することができ、その変身能力を生かし事件解決の足がかりを作ったりなどの大活躍をして、009=ジョーや003=フランソワーズと共に主役級のキャラクターとして描かれていた。その時期に描かれた原作では視聴者の混乱を回避するため、常に子供の姿に変身している設定になっている。
『GOD's WAR編』では、相手の体に乗り移り操る能力を得た。
非戦闘時[]
普段はイギリスで舞台に立ち、芸として変身能力を披露したり、日本で006=張々湖が経営する「中華飯店 張々湖」の共同オーナーとして働いたり(006=張々湖からは使用人扱いされている)している。一般人相手にサイボーグ能力を人助けの手段、あるいは舞台での早変わり芸として披露することが最も多く、そのときは変装と偽っている。
性格[]
ゼロゼロナンバーのムードメーカーで、006=張々湖と共に場を和ませるギャグメーカー。緊迫した状況下で連発される彼の変身能力を交えたボケは仲間に受け流されることも少なくない。最も感情を豊かに表すが、本来の性格はペシミストで、シェイクスピア劇のような台詞回しを好んで使い、厭世的な句を吟じ事件に対し痛切な批判をする一方で、好んで道化を演じている節もある。普段、賑やかにおどけていることが多いだけに、時折見せるシリアスな一面はより一層強い印象を残す。作中、自分の腹がたるんでいるのを気にするシーンがいくつか見られる。
006=張々湖とは良いコンビで互いを人生の友と認める仲。一方でチームワークを何よりも大切にする面もあり、004=ハインリヒが002=ジェットと仲違いをし出て行った際には自ら002=ジェットに変装し、004=ハインリヒが戻ってくるよう取り繕った(第7期『サイボーグ戦士、誰がために戦う!編』)。自分の能力を使えば誰にでも変身することが出来るため、原作ではその能力を使い美男子に変身し、女性を口説いたことが一度だけあるが、良心の呵責に苛まれたまま、真実を話せずにその女性は病で亡くなってしまう。それ以降、能力を自分の私利私欲のためには使わないと決めている(第7期『変身編』)。原作と平成版アニメでは親友に探検隊を率いるバン・アレン卿がいる(『黄金ピラミッド編』)。